化粧は古代において、美しく見せるというより、魔除け的な意味を持っていました。現代でもアフリカ原住民の中には狩りに行く時は、狩りの安全と成功を招くように化粧をして出かける部族もいます。近世に近づくと日本ではそんな傾向も影を潜めてしまいますが、女性がおしゃれに向ける関心は今と変わらず大きかったようで、江戸の頃には女性向のおしゃれに関する本も出ています。本展では、当時の女性のこだわりが見えるかんざしや櫛、化粧道具などを取り揃えました。小さな飾りの中に様々な遊び心や江戸庶民の〝粋〟を感じられる華やかな展示となりました。
過去の展示
過去の展示の様子は現在でも、2階の展示室内にあるアルバムで、ご覧頂くことができます。
櫛かんざし展 (平成10年)
浮世絵展(平成11年)
浮世絵と言えば、世界的にも高い評価を受けている日本の代表的美術品です。海外でも人気があり、世界中にコレクターがいます。一般によく知られている作品では国内よりむしろ海外の方がまとまった形でコレクションされているケースがあるほどです。 元々、浮世絵は庶民の物です。ただ、見えて楽しむ芸術というよりむしろ、もっと日常生活に根ざしたマスメディアに近い役割を持っていました。役者のプロマイド、異国から来た奇妙な動物がやってきたというニュース、呉服屋のチラシ等、よく見ると浮世絵は江戸の庶民文化を覗い知ることのできるタイムカプセルのようです。 本展では皆さんもよくご存知の「広重」や「豊国」作品も取り揃え、外国の方からもご好評を頂きました。
古鏡展(平成12年)
一般に鏡と言うとガラス鏡を連想しますが、ガラス製の鏡が普及したのは意外にも明治に入ってからの事で、それまでは銅を主原料とする金属製の物を磨いて使用していました。これらの鏡を総称して「古鏡」と呼んでいます。今回展示しました古鏡は室町から江戸時代にかけてのものです。この時期、鏡製造の技術は急速に進歩し、大量生産が可能となりました。それまでは、まだ大名など特権階級の品であった鏡が、商人の手を経て庶民に広まり、より実用的に多様化していく流れを感じて頂けたらと思います。
辧當箱と酒器展 (平成13年)
春は花見、夏は蛍狩り、秋は紅葉狩りと、昔から優雅な遊びには、事欠きませんでしたが、そこでなくてはならないものが料理と御酒、忙中閑有りと楽しむためにも入れ物である弁当箱・酒器に、当時の人々は工夫をこらし、凝ったものを作り楽しんでいました。が、近年になるに従って弁当箱は簡素化され機能的な物に変化して行き、弁当箱ひとつとって見てもその時代の文化の流れが見えて来る様です。
灯かり展(平成14年)
「灯かり」を手に入れることで、人間はそれまで自然の領域であった夜の世界に足を踏み入れ、人々の暮らしは大きく変貌しました。幾つもの電球に彩られた夜景も美しいですが、 火の灯かりは何とも仄かで心癒される思いがします。古の道具に囲まれて、穏やかな火の光に照らされた生活に思いを馳せてみて下さい。
銭箱と錠前展 (平成15年)
江戸時代に入って錠前に鍛冶師達のこだわりから生まれたからくり錠を始め多種多様な錠前で、目に見えない内部の隅々まで手を抜く事の無い仕事ぶりと、また、錠前の表面には地味だが落ち着いた装飾でその図柄を見ても面白く、鉄でありながら妙にぬくもりを感じさせる不思議な魅力を持っています。また、銭箱も地味ではありますが、どっしりとしており銭をしまう箱として大切に扱われた時代の深みがあり、味わい深いものです。
喫煙具展(平成16年)
ホテル、電車を始め各会合等でも禁煙の場所が増えて来た昨今ですが、昔の人達はチョット一服と、きせるをくわえて煙をふかしながらゆるりと流れていく時を楽しんだものです。
その楽しみ方のもう一つに、きせる、煙草入れ、煙草盆等、使用する小道具にも段々とこり始め様々なこまかい細工をほどこし、材質にもこだわる様になって来て、模様、形共にまさに芸術品であります。
古地図展(平成17年)
古い地図と現代の地図を比較することで歴史の変化を感じ取ってもらう目的で、平安時代から大正時代の古地図や測量器・方位磁石等、380点を展示しました。
映画ポスター展(平成18年)
映画全盛期だった昭和30年代から40年代頃の映画ポスターや撮影機材など365点を展示しました。
10周年記念展(平成19年)

コヤノ美術館の10周年記念として、インカ帝国の発掘品や聖武天皇時代の坩堝、徳川家光の書状、孝明天皇の火事場頭巾など、普段中々展示出来ない品々を展示致しました。
文具展(平成20年)
江戸時代から昭和の文具を展示しました。
盃洗と引札展(平成21年)

江戸時代や大正時代などの盃洗や、明治時代などの引札を展示しました。
鏡台展(平成22年)
桃山時代から昭和までの鏡台と化粧道具を展示しました。時代によるデザインの移り変わりや、大名の婚礼道具としての鏡台・普段使いの鏡台・町民の鏡台の違いなどを見比べ、楽しんでいただきました。
盃台と東海道五十三次展(平成23年)
盃台とは、客に酒を勧める際に盃を乗せる台のことです。
盃は日常の飲酒の他、神事、賜杯、血縁関係の無いもの同士の絆の確認や結婚式といった人間関係を結ぶ時など、さまざまな場面で使用されてきました。その盃を支えるのが盃台です。職人達はこの盃台をどのような思いを込めて作ったのか。また、人々は何を感じてその盃台を使ってきたのか。素材や形、描かれた模様など、様々な盃台をお楽しみ頂きました。
また、東海道五十三次については、広重画の復刻版画と昭和初期の写真を見比べ、町並みの移り変わりをお楽しみ頂きました。。
入館料:一般500円(10名以上の団体:400円)
小中高200円(10名以上の団体:150円)
開館時間:AM11:00~PM6:00(入館はPM5:30まで)
休館日:日曜・祝日および展示替期間
住所:大阪府大阪市都島区東野田町1丁目19-7
TEL:06-6358-7555

